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「その時歴史が動いた」心に響く名言集 / NHK『その時歴史が動いた』


「その時歴史が動いた」心に響く名言集 (知的生きかた文庫)「その時歴史が動いた」心に響く名言集 (知的生きかた文庫)
(2007/11)
NHK『その時歴史が動いた』

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NHKの人気番組たっだ「その時歴史が動いた」の中からの名言を紹介する内容。番組は、だいたい1回につき1人の偉人を取り上げて、歴史上の出来事を顧みる番組でした。当然それに沿った構成になっています。ただ番組では出来事にクライマックスをもってきていたのが、この本では主人公の"言葉"にスポットがあてられています。

具体的な人物としては、信長、家康、信玄、松陰、竜馬、近藤勇、山本五十六、吉田茂、劉備、孔明など人気のある方々で、やはり戦国時代、幕末から昭和初期、三国志といったドラマチックな時代のものが多いです。その人のとった行動や発言がストーリー上展開され、人間性を垣間見ることができるので、いわゆるその「名言」の背景がわかります。そうすることで、「名言」により深い意味や想いが添加されます。

私のお気に入りは、
①『成せば成る、成さねば成らぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり(上杉鷹山)』

②『大業をなすには、なによりも人をもって本となす (劉備) 』

③『優れた人は静かに身を修め、徳を養う。無欲でなければ志は立たず。おだやかでなければ道は遠い。学問は静から、才能は学から生まれる。学ぶことで才能は開花する。志がなければ学問の完成はない。 (孔明) 』

です。①は有名ですが、江戸時代の地方の財政再生の場の言葉だったのを存じませんでした。なるほど、納得。②③は三国志からですが、三国志を読んだことがない私には、この2つのたった十数ページのストーリーだけで、その素晴らしさを実感できました。人気があるはずですね。

これに、④『志とは、目先の貴賎で動かされるようなものではない。望むべきは、その先の大いなる道のみである。(中岡慎太郎)』とこの本では巻末で触れられているだけですが⑤『真の文明は、山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし(田中正造)』を加えた5つの名言で、政治を司るに必要な要素がたっぷりという感じです。その他のストーリーを読んでいても感じますが、やはり政治とは、利他で謙虚であまねく人々の幸せを望む姿勢が必要だということが分かります。


また、ストーリーとしてのお気に入りは、上杉謙信と武田信玄のことです。宿敵中の宿敵で幾度も戦った者同士ですが、当時貴重だった塩に信玄が困ったとき(甲州は海に接していない)、謙信は塩を信玄に送ったという。「敵に塩を送る」と言われるようになった所以だそうです。また、信玄は自分が死ぬ際に息子に、何か困ったら謙信に頼れという言葉を残したそうです。男と男、高いレベルで尊敬していたのでしょうね。人間の心のロマンを感じます。

知らないことも盛りだくさんで、とても勉強になりました。


200ページで23個の名言なので、1つにつき平均8ページ前後のストーリーといったボリューム感。気に入った回については、若干物足りなさが残りますが、「この本の中から気に入った人物、出来事」を探すのを目的とすれば、見つかったものについて書かれた本を読めばよいだけです。ですので、そのような使い方と同時に、幅広く浅い知識を得るという目的には丁度良い。

名言については、忘れられないようなものに出会うということでは、このような本に頼らずじみちにじっくり場数をふまないと出会えないような気がします。それは本の場合もあるでしょうし、実体験上で生じることも多いでしょうね。もちろん、現在の心境、自分の立場などにマッチングし、刺激されるものはあるとは思いますが、余り依存・期待をするのは違和感があり、上記のような目的で楽しむのがベター。実際、楽しい。
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2010-11-29 00:00 : 読書感想/書評 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

TAMIYA

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世界でも有数の総合模型会社 TAMIYA。その商品が揃う”タミヤプラモデルファクトリー”です。目的があったわけではなく、人間ドックに行く通りがかりに目に入り、立ち寄りました。こんな店があるのですねぇ、男性であれば「おっ」と思う人が多いでしょう。

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店内には精巧な製品が並びます。先日、義父母がNゲージの模型作製に凝っているのをブログに載せましたが、連れてきたら喜ぶだろうなぁ。古地図のミニチュアまであるなんて、、やはり日本人の凝り性なところは物づくりに活かされていますね。感心。

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毎年恒例ですが、人間ドックの後は、インフルエンザの予防接種をして、プラプラ散歩しつつ帰りました。何とも贅沢なひととき。贅沢ついでに、高速バスでゆったり帰宅。首都高からは、スカイツリー。高い高い。
2010-11-27 00:00 : mono/food : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

ビジネス・ツイッター / シェル・イスラエル


ビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディアビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディア
(2010/03/04)
シェル・イスラエル

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twitterで繰り広げられた(広げられている)特徴的なビジネス関連の成功・失敗事例をひたすら紹介しつつ、ビジネスへの適用方法の示唆をした内容です。twitterというと緩いイメージがありますが、この本はぎっしり文字が詰まった(もちろん140字の制限は無し)438ページというボリューム、そして内容もとても硬派。決定版と言っていいかも知れません!

まずB2Cでの事例は結構数多く知られていると思いますが、B2Bまでも使われているということで興味を惹きました。硬いイメージのB2Bには不向きだという思い込みに対して、「だって営業訪問したとき、世間話から入るでしょ? Twitterを使ってそのようなことを会話しても何がおかしいの?」と。確かに。理解のある会社同志はそれでより密な情報共有が出来るわけだ。

その他、カスタマーサポートやら、広告やら、募金やら、注文やら、ソーシャルソーシングやら、事故・事件の実況やら、の事例満載。そして、それらの事例を解析しながら、実名アカウントがいいとか、プロフィールの写真は本人のものがいいとか、フォロー件数は余り意味がないとか、情報のバランスを考えた方がいいとか、フィッシングやスパムには気をつけろとか、本当にたくさんのアドバイスが明記されています。

これだけでも十分価値は高いのですが、実はこの本で得るべきものはもっと別のところにあるのではないかと思います。それは、「twitterというコミュニケーションの"面"が新たにこの世の中に加わったという全体感・本質を得ること」です。"面"という言い方をしたのは、何かのコミュニケーション手法(テレビ、ラジオ、電話、雑誌、ブログ、口コミ等など)を効率化したり、つなぎ合わせたりする"線"ではなく、並列で全く新しいものだからです。

新しい技術によるイノベーションがあるわけではありません。しかし、その簡易性、リアルタイム性、共有性により、多くの人々が使い、そのことがさらに伝達力を上げ"面"として広がっていきました。好き嫌いを問わず、企業はtwitterを無視するわけにはいかなくなってきています。それは新聞記事や2chを毎日チェックするように。

ただ同時に、twitterは単なる道具でしかないということも認識すべきです。結局twitterを通してやりとりするのは、人間同士なのだから。うまく使えば目的に達するまでの道のりが短縮されるかもしれませんが、あくまで目的の達成は人間力にかかってくるのだと思います。

ん~、このような全体感・本質を得るために、これだけ大量の事例が必要だということ、それは私の実感です。twitterを使っていない方はもちろん、使っていてもなかなかその効果を実感するに至りません。人から説明されてもイメージが沸きません。だから、様々な事例を読んで、追体験し、自らが把握するしかないのだと、、そいう言われているような気さえします。ちなみにこのように書いてはみたものの、私自身ことばでうまく説明できていないですね。
2010-11-25 22:48 : 読書感想/書評-IT&ビジネス : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

葉で感じる秋

結局すべて葉は散る、遅かれ早かれ。頑張って色づく葉も、緑のまま変わらず頑張る葉も、虫に食われてしまう葉もあるけど、木全体でみれば大した違いはない。それぞれに陽が当たるよう巧みに配置された葉たちは、皆、木の一部であり、文句も言わずに機能して木の成長に役に立っている。無駄は無い。

良くみると人間世界も木と同じじゃないか。でも人間ときたら、変に自意識を持っているもんだから、いろいろねぇ。。

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家の前の遊歩道。落ち葉落ち葉。

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庭から遊歩道を望む。蛍光ペンのような黄色はまぶしいくらい。緑黄赤のコントラストに眼を奪われる。しばらく眺めてしまう。


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恒例のサンゴモミジ。やっぱり赤く紅葉してくれない(ってまだ言ってる)。しかし今年の黄色の鮮やかさは例年に比べても綺麗。夏の天気が関係しているのかな。寂しさが心地よい気分になります。毎年同じなのですが、四季を感じられるのは豊かですね。有難いことです。小さい頃は落ち葉焚して、イモや栗をほおりこんでたけど、そういえば見られない風景になりました。まぁどってことないのですが、何となく・・。

全然関係ないのだけど、日当たりも大きさも全く同じ街路樹の木々の紅葉の速度の違いって何だろう。個性があるなら教えてほしい。
2010-11-23 00:00 : 日記/趣味 : コメント : 3 : トラックバック : 0 :

渋谷ではたらく社長の告白 / 藤田 晋


渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)
(2007/08)
藤田 晋

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サイバーエージェント社長 藤田さんの半生を振り返る内容。生い立ち→学生アルバイト時代→インテリジェンス時代→サイバーエージェント立上げ→会社の急成長とネットバブル→株式上場とバブル崩壊→奥菜恵さんとの結婚・株価回復 という流れ。登場人物も ネット時代到来と共にに名をはせた宇野さん(インテリジェンス/USEN)、熊谷さん(GMO)、堀江さん(ライブドア)、三木谷さん(楽天)、村上さんなど、とても豪華。ネット時代の創世記からネットバブルへ盛り上がった当時の世間の様子と実態が垣間見れ、貴重な内容ともとれそう。

この約10年の出来事、年にして20歳そこそこから31歳までのことを、想いや情景を含めてとても忠実に著しているのではないかと思います(事実がとうかは分かりませんが)。その流れたるや、マスコミ的に言うとジェットコースターのような展開の速さ。そして赤裸々に、今の会社にとって不利益になりかねないようなネガティブなことまで載せておられます。ご本人も作家を志していた面もあるとのことを明記されていますが、読者の気持ちが集中するような物書きをされておられて、飽きることなく一気に読めてしまう。

主に感じたこと6点。
①軸の重要性。藤田さんは「21世紀を代表する会社をつくる」ということを常に意識され、よりどころとしています。それにより、一貫性も生まれています。

②行動の集積がチャンスを呼び込み、成功への権利を取得できるということ。やはり他人より抜きんでる人は、並大抵の情熱と時間のかけ方ではない。良く死なないな、、と思えるくらい(そういう意味では、体力、精神的タフさも重要なのですね)。

③起業には、臭覚/特技/行動力がものをいう。大企業では事前の市場調査/マーケティングやリスク分析に無駄なくらい時間をかけているのだろうが、それを検討しなくても感覚として持っていて、まずはやってみるという行動力。特技を全面に出し(藤田さんの場合は営業力/プレゼン力)、足りないところは他の人/企業で補足する。実際、サービス内容も決まらないまま動き出したり、IT知識の乏しい中でネット企業をめざしたりと驚きでした。

④人財の重要性。威圧的な旧態組織ではなく、優秀な人材に権限移譲した方が上手く回るということを理解し、それを実現する為に採用に力を入れているというところは非常に共感。採用の際は、会社の状況(風土や仕事の進め方)/期待していることを明確にして、共有する必要がある。今はどうか知らないが、当時は新入社員が期待外れ/想定外と思うケースが多かったと思われる場面があります。

⑤類は友を呼ぶ。結婚式で、先にあげた豪華なメンバーが集合しているのですが、彼らは、当時、自分たちが時代を動かしているという感覚があったのではないでしょうか。同レベルの人たちだけに分かる、同志というか意識の共有というか。また、人に会った時にその人が"凄い人"と分かったという記述があります。繋がりですねぇ。


ベンチャー特有のイケイケドンドン的な文化、口先がやたらと上手いだけで実態が伴わない、というイメージはぬぐえない。正直、一般的なビジネス感からはちょっと信用にできないな・・と思えることも(例えば、開発も終わっていない商品を売ってしまう等)ある。転職後早々に辞めていく人が続出する時期もあったようで、それを裏づけている。ベンチャーから永続的な企業になるには、そういう段階もあるということでしょうか。

もちろん今は脱皮を続け、しっかりした組織になっているでしょう。Amebaサービスにて多くの著名人のブログを集積しトラフィックを増やして黒字化したことなど素晴らしい。ただ偉そうに言わせて頂き恐縮ですが、21世紀を代表する会社にするには、まだまだ人々に価値を与えるものを作りだす必要があると思います。今後も期待させて頂きます。

会社の宣伝にもなるし(あとがきなんてとても上手い)、読者への自己啓発にもなるし、広範な利益がありますね。ちょっと書きすぎていて物語チックな部分が気にならなくもありませんが(例えば株価低迷時の苦悩の様子。痛々しいほどなのですが・・)、純粋に読み物としても楽しい。

最後の点。
⑥やった人が一番凄い。結局、私も含めてとやかく言っても、やり遂げた人が凄いということ。その覚悟の強さとご苦労の数だけ深みと説得力が増していて、『俺はこんだけのことをやって、こんだけの成果を上げた。どう思うのも自由だが、やれるものならやってみろ』ということを言われている気がするくらい。その前では、何を言ってもちっぽけなものに感じる。それで社長が務まるんだ・・という姿も新鮮でしたが、実績が経営者を作ってゆくのですね。
2010-11-21 00:00 : 読書感想/書評-IT&ビジネス : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

鎌倉~腹満たし

先日散策した鎌倉、グルメ編。

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まずは、ビーフシチューのお店”去来庵さん”。11時半前で結構な行列ができていましたが、意外と早く食にありつけます。というのも回転が速い!恐らく注文が一番多いメインメニューのビーフシチューはよそるだけでしょうから、出てくるのが速い。水っけのある料理なので、食べるのもの早い。そしてウマイ!具がたっぷりで、濃厚な味を堪能できます。でも一度来れば良いかな、ちょい高い。早い、ウマイ、高い。儲かりまっせ~。
一方タンシチュー。ビーフシチューの具がタンになったものを想像してると、大間違い。あ~失敗、、と思うが、味は良いです!でもお腹はビーフシチューを期待しているんです。メニューに写真を載せて欲しい。

建物のたたずまいは、いいですね。落ち着いた感じ。内装も良いのですが、先に書いたように回転が速いのであわただしさだけが印象にのこります。もう少しゆったり、窓からの眺めや建物自体を楽しみながら味わいたいところ。

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おみやげは、北鎌倉駅前”光泉さん”のお稲荷さん。前回は売りきれていて購入できなかったので、念願叶いました。素朴な味ですが、なぜかまた食べたくなる、そんな感じです。縦長で食べやすい。鎌倉というだけで、何か上品な味わいと感じますが、実際、程よい、良い意味で余り主張の無い味付けがそう感じさせているような気がします。それとなく感じさせる微妙なさじ加減。さすが老舗。

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オマケですが、鎌倉で作っている塩、その名も「鎌倉の塩」。その潔い名。気に入りました。瞳留(どーる)さんという置物などを売られているお店の軒先に置いてあります。そこの女将さん、商売上手で、、まぁ300円で安いし買ってみました。これが、ウマイ!素の塩という、混じりけ無しというのが実感できます。ほんのり甘みがあるような。歯触りもサクサク(!)していて、とても新鮮。女将さん、オススメしてくれる理由わかりましたよ!有難うございます。
湘南の海って汚ね~な、なんて思ってたら、すかさず「これは深海からくみ上げてきた海水を、じっくり人の手で作っている」とご説明されていました。こちらも、また行った際は購入決定で。

後日談で、、毎週末買いに行くパン屋さんにお土産で差し上げたら、なんと次の週に、その塩で作ったフランスパンを焼いてくれていました!!まず、そのお気持ちに涙。そして味は、、まぁその~、パンに入っている塩を目利き出来るほどの舌は持ち合わせていないということで。比べれば多少分かるんでしょうけど。でも、何となく塩分の香り立つ味だったように思います、ホントに。やっぱ、塩だな。
もともとおいしいパンなのですが、思い入れと愛情が入ってさらにおいしかったです。
2010-11-19 00:00 : 日記/趣味 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

目に見えなもの / 湯川秀樹


目に見えないもの (講談社学術文庫 94)目に見えないもの (講談社学術文庫 94)
(1976/12/08)
湯川 秀樹

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国内初のノーベル賞受賞者(物理学賞) 湯川さんの著書。受賞が1949年で、この本はそれより前の1946年に発行している。実際書かれたのは、1940年代前半でしょうから戦時中ということですね。3部に分かれており、1部では物理学の解説、2部では自らの生い立ち、3部はエッセイといった構成です。それぞれ独立した感じ。

まず1部ですが、物理学の歴史を古代の物理観や自然哲学などからの流れ、対比から現在物理学を解説しておられます。私の認識がそもそも間違っているかもしれませんが、昭和初期から現代と変わらぬ解析がされていたことに驚きました。その全体感、思慮深さに感嘆し、今読んでも違和感がない。それに非常に分かりやすいです。一般の人向けに分かりやすく解説するのは、学者の役割のひとつということを、彼は実践しています。現在でこそ色々な学者の方々がすばらしい名著を残されていますが、これはその源流でしょうか(湯川さん以前を存じないので何とも言えませんが)。湯川さんのこのような取り組み、すなわち物理学全体の研究レベル向上を考えた意図的な取り組み(物理学者を目指す子供が増えたり、底辺が広がること/分野を超えて連携がとれることによる底上げ)は素晴らしいです。敗戦後の日本に勇気を与え、誇りとして讃えられたのは想像に難くありません。

2部は半生を描いておられます。ご自身が養子で、そのまた2人の父も養子で、精神的な御苦労もあったかと思いますが、ネガティブな明記はありません。これだけの人が、ものすごく謙虚であること、感謝を常に口にしていることに清々しさを感じます。人の痛みを知っているということでしょうか。育った環境(例えば父親が地質学者であったり、その父が大量の本を所有していたこと、祖父に孔子などを教育されていたことなど)が、幅広い見識に繋がり、物理学の研究にも活かされていると思います。要は、ひとつの研究に視野狭く取り組むのではなく、いわば第三者的に外から見る視点を兼ね備えている、それも相当角度が広いということです。このような要素も、研究を成功に導くものとして理解できます。

3部は短い(数ページの)エッセイが14篇載せられています。物理学に特化せず、思想や読書や日食など幅広く、先ほど書いた、見識の広さ・深さがより鮮明になります。本業の物理学の研究成果からしてもそうですが、物事の捉え方などからも、"天才"と呼ばれる理由が垣間見れます。

しかしまぁ、なんと多くの本を残されていることか。凄い。思想が溢れるのでしょうね。一方で、自らは物書きではないとおっしゃられる(これまた謙虚)のですが、半生を振り返る章で、下記のようなフレーズが出てくるあたり、、いかがでしょう。いや~凄いなぁ。

『二人の男の子ももう今年は九つと十になった。積み木で遊ぶ時期は過ぎてしまった。一世代は本当に短かいものである。時は小川の水のように流れる。川の底に残るのはただ幾つかの小石である。美しい小石、人はこれを思い出と呼ぶ。』



2010-11-17 00:00 : 読書感想/書評 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

布袋さんにうしろ指さされたい。

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いいですね~、この表情。布袋さんのお腹をなでなでしてご利益を。皆がお腹を触るので黒光りしてます。ここは古都 鎌倉。鎌倉も広いのですが、今回は落ち着いた雰囲気がお気に入りの北鎌倉でのんびりしました。布袋さんは浄智寺にいらっしゃいます。

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建長寺の奥をずっと登っていくとカラス天狗のいる半僧坊にたどり着きます。ここは、海をバックに森に囲まれた建長寺を望め、さらに角度を変えれば富士山を眺められる素敵な場所です。紅葉を期待したのですが、一部分で色味が付いているのみでした(11/6)。至る所で紅葉すると、それはそれは綺麗なんだろうなと、また近々来ようかなと考えてしまいます。

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鶴岡八幡宮まで行くと、鎌倉駅周辺からは観光地化していて風情がいまいちですが、北鎌倉は当時の雰囲気を残しており(と言っても当時を知らないが)、ちょっと湿っぽいうす暗い感じの中にも、落ち着いた心地よいものがあります。とても好きです。150年続いた鎌倉時代の"都"であった品行の高さがそうさせているのでしょう。北鎌倉は開発しないでね、お願いします。宗教にしても文学・彫刻などの芸術にしても日本文化の礎を築いた時代ですから、とても魅力的。ここ千葉からはフラッと出かけるには丁度よい距離感で、最高に贅沢な小旅行となります。

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2010-11-15 00:00 : 日記/趣味 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

見抜く力 / 平井伯昌


見抜く力―夢を叶えるコーチング (幻冬舎新書)見抜く力―夢を叶えるコーチング (幻冬舎新書)
(2008/11)
平井 伯昌

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水泳選手 北島康介さんのコーチ平井さんの著書。内容は、「平井さん自身の経歴・経験」、「ご自身の教え子 北島康介さん/中村礼子さん/上田春佳さんとのエピソードや指導状況」を交えてコーチ哲学を説いておられます。私たちが応援する対象であることもそうですし、中には北京五輪の前のSPEED社製"レーザーレーサー"での騒動など好奇心が高いことも書かれているので、読む速さも水泳さながらスピードアップ。楽しい本は早く読み終えてしまいます。

名コーチとして2つのこだわりが感じ取れる。1つは、綿密なスケジュールとトレーニング方法、レース戦術などで、その戦略は科学を思わせるほどに凄いと感じる。ただやはり世界一を目指すだけあって、凄いんだろうなというイメージがあるだけに想像に難くない。

そしてもう1つ。『何かを究めるということは、「人間力」を究めること』とし、トップ選手には人間性でもトップを要求しています。成績より人間性で見極めるというのは非常に心に響く。現場主義で、選手をよく見つめておられるのが良く分かる。その中で、「身体的特性」と「精神的特性」を理解し、それぞれに適切な指導をしてバランスをとっている。正直、ここまで詳細に人間を見つめており、繊細な対応を追及している姿は驚きです。まさに本のタイトルどおり"見抜く力"が凄い。選手との信頼関係や情熱の共有がうまくいくわけです。


肯定的に接すること、コーチング、長所を伸ばし短所をフォローすること、適切な目標設定などなど、選手をサポートする為、よりよい環境を作る為のことを徹底している。正にこれは、会社にも、どんな組織にも通用するリーダー論だ。対人間という場面であれば、共通することです。刺激を受けますね。

オシムさんとはまた違いますが、彼も根っからの教育者という感じがします。人を育てるのは名選手とは限らないということで、チーム運営には、選手時代の実績に依存しないコーチを選ぶ眼が、チーム繁栄のより重大なファクターとなることが分かります。はたして経営者は、選手を選ぶことよりも重要視する必要がありそうです。選手は一過性ですが、コーチはより長い期間の基盤を作りますから。

蛇足ですが、これだけ著名なコーチだと、教えられる方も意識するでしょうね。「あの平井さんがコーチする○○さん」から北島康介さんのように「○○さんのコーチ平井さん」と言われることを目指して。。

そういえば、先日北島康介選手がNHKのプロフェッショナルに出ていらして、平井コーチから離れてUSでトレーニングしている姿がありました。これもこの本を読めば納得。完成したものを一度壊して進まないとよりのびない・・、すごいなその勇気が。
2010-11-13 11:02 : 読書感想/書評 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

神は細部に宿る・・・

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妻の実家に行ったら、突如として街が出来ていました。というのも義父母がこのようなものを部屋いっぱいに作っておられて、、一時呆然~。

しかし意外にも飽きずに見ていられます。そして楽しいのです。列車がカーブにさしかかり、各車両がシャカッシャカッと小気味よく曲がっていく姿はワクワクさえしてしまう。これは、作ってると時間を忘れることでしょうね。リタイヤしても、こういう趣味があればちょっと安心ですし、夫婦でやられていて素敵です。こんな言い方とても失礼だけど、指先も使うからボケ防止にも役立つ!?。

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人や店の模型パーツは買ってくるのですが、日本のモノづくりっていいなぁ、とこんな所で感じるとは。。最近、このような細部にまで凝ったフィギュアが日本の技術の一端として評価されているそうです。納得です。

妥協しない本気度が素晴らしい。


Nゲージって奥が深いんだな、歴史もあるし→wikipedia。鉄道模型、レイアウト作成って、やるやらないは別として魅かれますね。夢があるのでしょうか。

いや~、知っていそうで知らないことってたくさんある。またひとつ・・
2010-11-08 01:52 : 日記/趣味 : コメント : 4 : トラックバック : 0 :

またもや行ってしまったぜ

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時々無性に食したくなる、カレーうどん「古奈屋」。当ブログでも何回目の登場でしょうか・・。

今回は季節のかき揚げ付きを注文。久しぶりのこのテイスト。ウマ~い!!!!

クリーミーなスープと芯があるけどモチモチしてる麺。
五穀米と刻み生姜をスープに入れて雑炊にする締め。最高です。
かき揚げは、予想外にでかくてちょっと胃がもたれた。

スープを全部飲みきると、器の底から”ありがとう”の文字が。
いやいや、こちらこそありがとう。

多少金出しても欲しいと思わせるこの商売。見習いたい。

2010-11-05 22:57 : mono/food : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

ぐっも~にんっ

研修先のホテルでの早朝の様子。天気良くて、すごく綺麗な空だったので、思わず散歩。
遠くに富士山、近郊にディズニーランドやスカイツリーが見える。
気持ちいいなあ。素に返る。贅沢や~。

通勤・通学する人々も、何となく穏やかだ。絵になる。

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外部研修で、ホテルに缶詰だったけど1泊だから耐えれた。
有難いことで勉強になるのだけど、本気で変えたいのなら他にやらなくてはいけないことがある。
それが出来ないうちは、ロジックなんて知的遊具。自己満足して、やった気になるだけ。

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2010-11-03 15:30 : 日記/趣味 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

企業再生プロフェッショナル / アリックスパートナーズ・アジア・エルエルシー


企業再生プロフェッショナル企業再生プロフェッショナル
(2009/12/17)
アリックスパートナーズ・アジア・エルエルシー、

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業績悪化、そして粉飾決済が発覚し、いよいよ窮地に陥ったオーナー企業が、いかに生き延びたかを描いた事実を基にしたフィクション。企業再生とはいっても、V字回復というまでのレベルではなく、倒産をようやく逃れるまで数々の難関を突破していく現場を時系列で追った内容。

とても臨場感があり、人々の思いの葛藤まで対象としているので、その場で見ているような感覚で読める。このような修羅場はドラマチックで、自分とは関係ない世界と見てしまいがちですが、ドラマチックでも何でもなくいかに現場は泥臭いことかということと、明日は我が身でどこにでも起こりえるということを認識するに至る。心して読んだ方が良いかも。

そしてとても勉強になります。循環取引、架空の売上計上、私的再生と法的再生(民事再生法と会社更生法)、事業縮小・売却、コスト削減、業務改善、資金調達などが、相当具体的に説明されている。また、経営者、監査法人、企業再生コンサル、買収された子会社、投資するファンド、メインバンク/サブバンク、民事再生や事業売却時の弁護士・アドバイザー、材料の仕入れ先など、数々の登場人物が出てきており、その役割や利害関係が分かる。マニュアル本やノウハウ本では出せない、ストーリー性を持っているので、脳裏に焼き付けやすい。

このような最悪の環境でも、再生のために頑張る社員の姿はいたたまれない。何かあった時に本気で動ける社員がどのくらいいるかで、会社の底力が測れるような気がする。会社は、そのような社員を増やす努力をした方が良い。それは給与とか環境などの表面だけではなく、感情に訴えるものと納得性が必要だと思う。

ちなみに、この本は企業再生コンサルの複数の方々が分担して書かれており、プロの作家ではない。全体のレベル感が違っていたり、ちょっとわざとらしい描写など気になる部分もあるが、本質は内容であり、とても良い本であることは間違いない。
2010-11-01 20:59 : 読書感想/書評-IT&ビジネス : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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